デオ710型
デオ710型は1987年にデナ21型の足回りと京阪260型の主制御器を流用して2両が製造された叡電初の冷房搭載・ワンマン運転対応車です。正面は大きな2枚窓で、くの字に傾斜しています。塗装は京都バスと同じマルーンとベージュの2色でしたが、2005年以降クリーム地に緑帯の「山」、赤帯の「もみじ」にそれぞれ塗装変更が行われました。車体は2扉車で、中央部には1枚だけ固定式ガラス窓が設置されています。ワンマン運転を考慮して乗務員室ドアは引き戸となり、以後叡電の全車両に普及しています。1991年に阪神から譲渡された主電動機と台車新造によりガルダン駆動化され、デナ21型由来の部品はほとんど残っていません。
「山」号 2007/10/27 茶山にて
「もみじ」号 2012/7/18 修学院〜一乗寺にて