C51

C51は国鉄の前身である鉄道員が1919年に開発した幹線旅客用中型テンダー式機関車です。最高速度100km/hを目指して当時外国で高速機関車に好んで採用されていたパシフィック形軸配置(先輪2軸、動輪3軸、従輪1軸)を国産設計のSLとして初採用しました。また動輪直径も1750mmと当時の狭軌用蒸気機関車では世界最大サイズになりました。これはのちのC62形まで国鉄旅客用大型蒸気機関車の標準サイズとなりました。
9年間に鉄道院浜松工場、汽車製造、三菱造船所で289両が製造されました。従来機と比較して飛躍的な性能向上を実現した機関車で、牽引力、高速性能、信頼性において高い水準を達成しました。1930年からは超特急燕号の牽引機を努め、専用車には後にミキ20となる水槽車を連結しました。
適度な大きさから地方幹線の旅客列車牽引に重宝されましたが、製造年が古いため早々に廃車され、1966年に全車廃車となりました。
現在5号機が鉄道博物館に、元お召牽引機の239号機が梅小路蒸気機関車館に保存されています。


2011/1/10 梅小路蒸気機関車館にて


側面プレート 2011/1/10 梅小路蒸気機関車館にて

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