D52

D52は第二次大戦中に製造された貨物用テンダー式蒸気機関車です。ボイラーを可能なかぎり大型化し、粘着重量を高めるとともに出力もあげました。日本の蒸気機関車の中では最高の出力を持ちます。しかし、戦時中故に物資が不足していたため、戦時中だけ走れば良いという戦時設計の発想から銅系材料が節約され、木材などの代用材が多数使用されるなど、造りとしては非常に質の悪いものでした。国鉄浜松工場、鷹取工場、汽車製造、日本車輌、川崎車輌、日立製作所、三菱重工業、で285両が製造されましたが、欠番が多数あるため最終番号が468号機です。
東海道山陽本線や函館室蘭本線に配置され貨物列車を牽引していましたが、戦時中の酷使と質の悪さからボイラー爆発事故が3件発生しました。その後検査の結果55両廃車、148両は代用材を標準材に取替えるなどの工事を行いました。49両はC62に、20両はD62に改造されています。
現在は1号機がJR貨物広島車両所、468号機が梅小路蒸気機関車館に保存されそれぞれ準鉄道記念物に指定されてる他5両が静態保存されています。


2011/1/10 梅小路蒸気機関車館にて


側面プレート 2011/1/10 梅小路蒸気機関車館にて

参考書籍:ウィキペディア(Wikipedia)フリー百科辞典 国鉄D52形蒸気機関車

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